「通信制高校の学費って実際いくらかかるの?」
「公立と私立でどれくらい違うの?」
「就学支援金を使えば安くなるって本当?」
そんな疑問を持っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
通信制高校の学費は、公立なら年間3〜5万円、私立なら年間25〜50万円と大きく異なります。さらに、通学頻度やサポート内容によって費用は大きく変動し、最終的には3年間で100万円を超えるケースも珍しくありません。
しかし、高等学校等就学支援金制度を活用すれば、学費負担を大幅に軽減することができます。2026年度からは制度がさらに拡充され、所得制限が撤廃されるなど、より多くの家庭が支援を受けられるようになります。
本記事では、通信制高校の学費相場から公立・私立の具体的な費用内訳、就学支援金の申請方法、学費を抑えるための実践的なテクニックまで、保護者が知っておくべき学費の全知識を徹底解説します。
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💰 通信制高校の学費の基本構造を理解しよう
通信制高校の学費を正しく理解するには、まず学費の構成要素を把握することが重要です。全日制高校とは異なる料金体系を持っているため、事前に基本知識を押さえておきましょう。
通信制高校の学費は何で構成されている?

通信制高校の学費は、主に以下の5つの項目で構成されています。
- 入学金:入学時に1回のみ支払う費用(公立:約500円、私立:1〜5万円)
- 授業料:履修する単位数に応じて支払う(公立:1単位300〜1,000円、私立:1単位6,000〜12,000円)
- 施設設備費:校舎や設備の維持費用(私立のみ、年間3〜5万円)
- 教材費:教科書・学習プリント・オンライン教材などの費用(年間2〜3万円)
- その他諸経費:生徒会費・スクーリング交通費・行事参加費など
公立と私立では、特に授業料と施設設備費の差が大きい点が特徴です。公立は税金で運営されているため学費が安く、私立は独自のサポート体制や施設に費用がかかるため学費が高くなる傾向があります。
単位制の授業料システムとは
通信制高校の授業料は、単位制という独特のシステムを採用しています。これは全日制高校の「学年制」とは大きく異なります。
授業料 = 1単位あたりの料金 × 履修単位数
例:私立通信制高校の場合
- 1単位あたり10,000円
- 年間25単位を履修
- 年間授業料 = 10,000円 × 25単位 = 250,000円
卒業には最低74単位が必要なため、通常は年間25単位程度を履修します。履修単位数を調整できるため、自分のペースで学習を進められる点が単位制のメリットです。
通学頻度で学費が大きく変わる理由
私立通信制高校では、通学頻度によって学費が大きく変動します。これは、登校日数が増えるほど必要なサポート体制や施設利用が増えるためです。
| 通学タイプ | 登校頻度 | 年間学費の目安 |
|---|---|---|
| 完全在宅型 | 年間数日のみ | 25〜35万円 |
| 週1〜2日型 | 週1〜2日登校 | 40〜60万円 |
| 週3〜5日型 | 週3〜5日登校 | 60〜100万円 |
登校日数が多いコースでは、担任制度・個別指導・進路サポート・イベント活動などが充実している一方、学費も高額になります。自分の希望する学習スタイルと予算のバランスを考えることが重要です。
全日制高校との学費比較
通信制高校の学費を正しく評価するため、全日制高校と比較してみましょう。
| 項目 | 公立全日制 | 公立通信制 | 私立全日制 | 私立通信制 |
|---|---|---|---|---|
| 年間学費 | 約12万円 | 約3〜5万円 | 約70〜100万円 | 約25〜100万円 |
| 3年間総額 | 約36万円 | 約10〜15万円 | 約210〜300万円 | 約75〜300万円 |
公立通信制高校は全日制高校よりも大幅に学費が安いのが特徴です。私立通信制高校は通学頻度によって費用が変動しますが、サポート体制を重視する場合は私立全日制と同程度の費用がかかることもあります。
🏫 公立通信制高校の学費詳細|年間3〜5万円で卒業可能
公立通信制高校は、圧倒的な学費の安さが最大の特徴です。経済的な理由で私立を選べない家庭でも、高校卒業資格を取得する道が開かれています。
公立通信制高校の学費内訳
公立通信制高校の学費は、以下のような内訳になっています。
- 入学金:約500円(初年度のみ)
- 授業料:1単位336円 × 25単位 = 約8,400円
- 教科書代:約15,000〜20,000円
- 学習書・プリント代:約5,000〜10,000円
- 生徒会費・諸経費:約1,000〜2,000円
- スクーリング交通費:月2〜4回程度(実費)
- 年間合計:約30,000〜50,000円
授業料は1単位あたり336円と非常に安く設定されています。これは文部科学省が定める標準額であり、全国の公立通信制高校で統一されています。
3年間でかかる総額はいくら?
公立通信制高校で卒業するまでにかかる費用の総額を計算してみましょう。
- 1年目:入学金500円 + 学費40,000円 = 40,500円
- 2年目:学費40,000円
- 3年目:学費40,000円
- 3年間合計:約120,000〜150,000円
さらに、後述する就学支援金を活用すれば授業料が実質無償になるため、実際の負担はさらに少なくなります。教科書代や諸経費のみで卒業できる可能性もあります。
公立通信制高校が安い理由
なぜ公立通信制高校はこれほど安いのでしょうか?主な理由は以下の3つです。
- 税金で運営されている:都道府県が運営しており、税金で学費の大部分がまかなわれている
- 自主学習が基本:手厚いサポートは少なく、生徒の自主性に任せられている
- 施設・設備が最低限:豪華な校舎や最新設備はなく、必要最低限の環境で学習する
つまり、学費が安い代わりにサポートも最低限という特徴があります。自分で計画を立てて学習を進められる生徒には最適ですが、手厚いサポートが必要な生徒には向いていない場合もあります。
公立でも追加費用が発生するケース
公立通信制高校は基本的に安いですが、以下のような場合は追加費用が発生することがあります。
- スクーリング交通費:遠方から通う場合は年間数万円かかる場合も
- 修学旅行・行事参加費:希望者のみ、1回あたり1〜3万円程度
- 追試験・再レポート提出:単位を落とした場合の追加費用
- 民間サポート校の併用:学習サポートが必要な場合、年間30〜50万円追加
特に、公立通信制高校だけでは学習が不安な場合、民間のサポート校を併用するケースがあります。この場合、学費は私立通信制高校と同程度になることもあるため注意が必要です。
🏢 私立通信制高校の学費詳細|年間25〜100万円の幅がある理由
私立通信制高校の学費は、通学頻度・サポート内容・学校の特色によって大きく変動します。ここでは、私立通信制高校の学費体系を詳しく解説します。
私立通信制高校の学費内訳
私立通信制高校の基本的な学費内訳は以下の通りです。
- 入学金:10,000〜50,000円(初年度のみ)
- 授業料:1単位7,000〜12,000円 × 25単位 = 約175,000〜300,000円
- 施設設備費:年間30,000〜50,000円
- 教材費:年間20,000〜30,000円
- システム利用料:年間10,000〜20,000円(オンライン学習システム)
- 諸経費:約5,000〜10,000円
- 年間合計:約250,000〜400,000円
これは在宅型(年数日のスクーリング)の場合の基本学費です。通学頻度が増えるとサポート費が追加されます。
通学タイプ別の学費比較
私立通信制高校では、通学頻度によって学費が大きく変動します。
| 通学タイプ | 登校頻度 | 学費内訳 | 年間学費総額 |
|---|---|---|---|
| 在宅型 | 年間5〜10日 | 基本学費のみ | 25〜35万円 |
| 週1日型 | 週1日登校 | 基本学費+サポート費20万円 | 45〜55万円 |
| 週3日型 | 週3日登校 | 基本学費+サポート費40万円 | 65〜75万円 |
| 週5日型 | 週5日登校 | 基本学費+サポート費60万円 | 85〜100万円 |
週5日通学するコースでは、年間100万円近くかかることもあります。しかし、その分、全日制高校に近い学校生活を送ることができ、友人関係も築きやすくなります。
私立通信制高校が高い理由
私立通信制高校の学費が公立と比べて高額な理由は、以下の通りです。
- 担任制度・個別指導:一人ひとりに専任の担任がつき、きめ細かいサポートを提供
- 充実した施設・設備:最新のICT設備、快適な自習室、カウンセリングルームなど
- オンライン学習システム:スマホ・タブレットで学習できる独自システムの開発・運営費
- 進路サポート:大学受験対策、専門学校連携、就職支援など手厚い進路指導
- イベント・課外活動:修学旅行、文化祭、スポーツ大会、職業体験など多彩な活動
つまり、私立通信制高校は学費が高い分、サポート体制が非常に充実しているのが特徴です。不登校経験がある生徒や、学習に不安がある生徒にとって、この手厚いサポートが卒業への大きな支えとなります。
学費が高くても私立を選ぶメリット
学費が高額でも、多くの保護者が私立通信制高校を選ぶ理由があります。
- 卒業率が高い:手厚いサポートにより、卒業率は90%以上の学校も多い
- 不登校生徒への理解:心のケア・カウンセリング体制が充実
- 柔軟な通学スタイル:自分のペースで通学頻度を選べる
- 進学実績:大学進学を目指すサポートが充実している学校も多い
- 友人関係を築きやすい:イベントやクラブ活動で仲間と出会える機会が多い
特に、卒業率の高さは私立通信制高校の大きな強みです。公立通信制高校の卒業率が50〜60%程度なのに対し、サポート体制が充実した私立では90%以上の卒業率を誇る学校も少なくありません。
⚖️ 公立vs私立:どちらを選ぶべき?判断基準を解説

「公立と私立、結局どちらを選べばいいの?」という疑問を持つ保護者の方も多いでしょう。ここでは、家庭の状況に応じた選び方を解説します。
公立がおすすめなケース
以下のような状況であれば、公立通信制高校が適しています。
- 学費を最優先で抑えたい:経済的な理由で私立が難しい家庭
- 自主学習が得意:自分で計画を立てて学習を進められる
- サポートが最低限でも問題ない:わからないことは自分で調べられる
- アルバイトや習い事と両立したい:学校のサポートより自由時間を優先
- 大学受験は自分で対策できる:予備校や独学で受験勉強を進められる
公立通信制高校は、自主性が高く、学費を抑えたい生徒に最適です。ただし、学習の遅れがある場合や、心のケアが必要な場合は、私立の方が安心です。
私立がおすすめなケース
以下のような状況であれば、私立通信制高校が適しています。
- 不登校経験がある:心のケア・カウンセリング体制が必要
- 学習に不安がある:個別指導やレポートサポートを受けたい
- 確実に卒業したい:手厚いサポートで卒業率を高めたい
- 大学進学を目指す:進学サポート・受験対策を受けたい
- 友人を作りたい:イベントやクラブ活動で交流したい
- IT・デザインなど専門スキルを学びたい:実践的なカリキュラムを受けたい
私立通信制高校は、サポート体制を重視し、確実に卒業を目指したい生徒に最適です。学費は高くなりますが、就学支援金を活用することで負担を軽減できます。
迷ったときの判断チェックリスト
公立と私立で迷った場合は、以下のチェックリストで確認してみましょう。
| 判断項目 | 公立向き | 私立向き |
|---|---|---|
| 予算 | 年間5万円以下を希望 | 年間30〜50万円なら可能 |
| 自主学習 | できる | 不安がある |
| 不登校経験 | なし | あり |
| サポート | 最低限でOK | 手厚いサポートが必要 |
| 卒業率 | 自己責任で進める | 確実に卒業したい |
| 進学希望 | 自分で対策できる | 学校のサポートが欲しい |
複数の項目で「私立向き」に該当する場合は、私立通信制高校を検討する価値があります。まずは資料請求や学校見学をして、実際の雰囲気を確認してみましょう。
💸 就学支援金で学費を大幅削減する方法
通信制高校の学費負担を軽減する最大の制度が、高等学校等就学支援金制度です。この制度を活用することで、学費を実質無償化または大幅に削減することができます。
就学支援金制度とは?

高等学校等就学支援金制度は、国が授業料の一部または全額を支給する制度です。返済不要の給付型支援であり、条件を満たせばすべての家庭が利用できます。
- 対象:通信制高校に在籍する生徒(公立・私立問わず)
- 支給形態:学校に直接支給され、授業料から差し引かれる(生徒が直接受け取るわけではない)
- 返済:不要(給付型支援)
- 申請:入学時に学校を通じて申請(オンライン申請可能)
就学支援金は授業料にのみ適用されます。施設設備費や教材費には適用されないため注意が必要です。
2026年度からの制度拡充内容

2026年度から、就学支援金制度が大幅に拡充されます。
- 所得制限の完全撤廃:これまで年収約910万円以上の世帯は対象外でしたが、2026年度からはすべての世帯が対象に
- 私立通信制高校の支援額拡充:上限額が年額39万6,000円から45万7,000円に引き上げ
- 年収590万円未満世帯への加算拡大:従来の29万7,000円から33万7,000円に増額
この制度拡充により、より多くの家庭で学費負担が軽減されます。特に私立通信制高校を検討している家庭にとっては、大きなメリットとなります。
支給額はいくら?世帯年収別シミュレーション

2026年度以降の就学支援金の支給額を、世帯年収別に見てみましょう。
| 世帯年収 | 公立通信制高校 | 私立通信制高校 |
|---|---|---|
| 年収590万円未満 | 1単位336円(実質無償) | 1単位12,030円(最大33万7,000円) |
| 年収590〜910万円 | 1単位336円(実質無償) | 1単位4,812円(最大11万8,800円) |
| 年収910万円以上 | 1単位336円(実質無償) | 1単位4,812円(最大11万8,800円) |
- 授業料:1単位10,000円 × 25単位 = 250,000円
- 就学支援金:1単位12,030円 × 25単位 = 300,750円
- 実質負担:0円(授業料が全額カバーされる)
年収590万円未満の世帯では、私立通信制高校でも授業料が実質無償になる可能性が高いです。ただし、施設設備費や教材費は別途かかります。
申請方法と注意点
就学支援金の申請は、入学後に学校を通じて行います。
- 入学後、学校から案内が届く:通常4月頃にメールまたは書面で通知
- オンライン申請システム(e-Shien)にアクセス:学校から配布されたID・パスワードでログイン
- 必要事項を入力:保護者情報・マイナンバー情報など
- 本人確認書類をアップロード:マイナンバーカード、運転免許証など
- 申請完了:審査後、学校に直接支給される
- 申請期限を守る:期限を過ぎると支給されない場合がある
- 毎年更新が必要:1年目だけでなく、2年目・3年目も申請が必要
- 世帯年収が変わった場合:収入証明書を再提出する必要がある
- 転校した場合:転校先で再度申請が必要
申請を忘れると支援金を受け取れないため、学校からの案内が届いたら必ず手続きをしましょう。
🎁 その他の支援制度と学費を抑える実践テクニック
就学支援金以外にも、学費負担を軽減できる支援制度や実践的なテクニックがあります。ここでは、さらに学費を抑える方法を解説します。
高校生等奨学給付金(低所得世帯向け)
高校生等奨学給付金は、低所得世帯を対象に、授業料以外の教育費を支援する制度です。
- 対象:生活保護世帯、住民税非課税世帯
- 支給額:年間約3〜13万円(世帯状況により異なる)
- 使途:教科書代、教材費、交通費、修学旅行費など
- 返済:不要(給付型)
この制度を活用することで、授業料以外の費用も大幅に軽減できます。申請は各都道府県の教育委員会を通じて行います。
各都道府県・市区町村の独自支援制度
国の制度に加えて、各都道府県・市区町村独自の支援制度も用意されています。
- 東京都:私立高校授業料の実質無償化(年収目安約910万円未満)
- 大阪府:段階的に私立高校の授業料無償化を拡大中
- 埼玉県:父母負担軽減事業補助金(年収約640万円未満)
- 神奈川県:学費補助金制度(年収約590万円未満)
特に、東京都・大阪府では私立高校の授業料が実質無償化される場合もあります。お住まいの自治体の教育委員会に確認してみましょう。
各学校独自の特待生制度・奨学金
私立通信制高校の中には、独自の特待生制度や奨学金制度を用意している学校もあります。
- 成績優秀者特待:入学試験や中学の成績が優秀な場合、授業料減免
- スポーツ特待:スポーツで優秀な成績を収めた場合、学費減免
- 兄弟姉妹割引:兄弟姉妹が同じ学校に在籍する場合、学費減免
- 母子家庭・父子家庭支援:ひとり親家庭向けの学費減免制度
- 転入生支援:他校から転入する生徒への入学金免除
これらの制度は学校によって異なるため、資料請求時に必ず確認しましょう。場合によっては、年間数十万円の減免を受けられることもあります。
学費を抑える5つの実践テクニック
支援制度以外にも、以下のようなテクニックで学費を抑えることができます。
- 在宅型コースを選ぶ:通学頻度を減らすことで年間20〜50万円削減可能
- 教材は中古を活用:メルカリ・古本屋で教科書を購入し、年間1〜2万円節約
- スクーリング交通費を抑える:回数券・定期券を活用し、年間数千円〜1万円節約
- 修学旅行・行事は選択制:参加必須でない行事は見送り、年間2〜5万円節約
- 早期卒業を目指す:転入・編入で単位を引き継ぎ、3年未満で卒業すれば総額削減
これらのテクニックを組み合わせることで、年間数万円〜数十万円の節約が可能です。ただし、学習サポートや友人関係など、学費以外の要素も考慮してバランスよく判断しましょう。
⚠️ 見落としがちな追加費用に注意しよう

通信制高校の学費を計算する際、見落としがちな追加費用があります。ここでは、予算オーバーを防ぐための注意点を解説します。
スクーリング関連費用
スクーリング(面接指導)には、基本学費以外に以下の費用がかかる場合があります。
- 交通費:月2〜4回の登校で年間1〜5万円
- 宿泊費:合宿型スクーリングの場合、年間3〜8万円
- 食費:昼食・夕食代で年間1〜2万円
- 実習費:理科実験・調理実習などで年間5,000〜10,000円
特に、遠方の本校でスクーリングを受ける場合は宿泊費が高額になる場合があります。近隣にキャンパスがあるか事前に確認しましょう。
オプション講座・資格取得費用
私立通信制高校では、基本カリキュラム以外にオプション講座を用意している場合があります。
- プログラミング講座:年間5〜15万円
- デザイン・イラスト講座:年間5〜10万円
- 英検・TOEIC対策:年間3〜8万円
- 簿記・PC資格対策:年間3〜5万円
これらは任意参加ですが、将来のキャリアに役立つため受講したい生徒も多いでしょう。予算に余裕があれば検討する価値があります。
進路対策・受験対策費用
大学進学を目指す場合、受験対策費用が別途かかる場合があります。
- 予備校・塾併用:年間30〜100万円
- 学校内の特進コース:年間10〜30万円追加
- 模試受験費:年間3〜5万円
- 参考書・問題集:年間2〜3万円
大学進学を目指す場合は、通信制高校の学費に加えて受験対策費も考慮しておく必要があります。進学サポートが充実した学校を選ぶことで、予備校費用を抑えられる場合もあります。
単位未取得時の追加費用
もしレポート提出が遅れたり、試験に不合格になった場合、追加費用が発生することがあります。
- 再試験料:1科目あたり1,000〜3,000円
- 追加スクーリング費:1回あたり3,000〜5,000円
- 単位再履修費:1単位あたり5,000〜10,000円
これらの追加費用を避けるためには、計画的に学習を進めることが重要です。サポート体制が充実した学校を選ぶことで、単位未取得のリスクを減らすことができます。
📊 学費シミュレーション:3年間の総額はいくら?

実際に通信制高校で卒業するまでにかかる3年間の総額を、具体的なケースごとにシミュレーションしてみましょう。
ケース①:公立通信制高校(年収450万円)
- 世帯年収:450万円
- 学校タイプ:公立通信制高校
- 通学スタイル:月2回程度のスクーリング
| 項目 | 初年度 | 2年目 | 3年目 | 3年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 入学金 | 500円 | – | – | 500円 |
| 授業料 | 8,400円 | 8,400円 | 8,400円 | 25,200円 |
| 就学支援金 | ▲8,400円 | ▲8,400円 | ▲8,400円 | ▲25,200円 |
| 教科書・教材費 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 60,000円 |
| 諸経費 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 6,000円 |
| 交通費 | 15,000円 | 15,000円 | 15,000円 | 45,000円 |
| 年間合計 | 37,500円 | 37,000円 | 37,000円 | 111,500円 |
3年間総額:約11万円
公立通信制高校では、就学支援金により授業料が実質無償となるため、3年間で約11万円という非常に安い費用で卒業できます。
ケース②:私立在宅型(年収450万円)
- 世帯年収:450万円
- 学校タイプ:私立通信制高校(在宅型)
- 通学スタイル:年間5〜10日のスクーリング
| 項目 | 初年度 | 2年目 | 3年目 | 3年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 入学金 | 30,000円 | – | – | 30,000円 |
| 授業料 | 250,000円 | 250,000円 | 250,000円 | 750,000円 |
| 就学支援金 | ▲250,000円 | ▲250,000円 | ▲250,000円 | ▲750,000円 |
| 施設設備費 | 40,000円 | 40,000円 | 40,000円 | 120,000円 |
| 教材費 | 25,000円 | 25,000円 | 25,000円 | 75,000円 |
| システム利用料 | 15,000円 | 15,000円 | 15,000円 | 45,000円 |
| 諸経費 | 8,000円 | 8,000円 | 8,000円 | 24,000円 |
| 年間合計 | 118,000円 | 88,000円 | 88,000円 | 294,000円 |
3年間総額:約29万円
年収450万円の世帯では、私立在宅型でも就学支援金により授業料が全額カバーされ、3年間で約29万円で卒業できます。
ケース③:私立週3日型(年収650万円)
- 世帯年収:650万円
- 学校タイプ:私立通信制高校(週3日通学型)
- 通学スタイル:週3日登校
| 項目 | 初年度 | 2年目 | 3年目 | 3年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 入学金 | 50,000円 | – | – | 50,000円 |
| 授業料 | 250,000円 | 250,000円 | 250,000円 | 750,000円 |
| 就学支援金 | ▲118,800円 | ▲118,800円 | ▲118,800円 | ▲356,400円 |
| サポート費 | 400,000円 | 400,000円 | 400,000円 | 1,200,000円 |
| 施設設備費 | 50,000円 | 50,000円 | 50,000円 | 150,000円 |
| 教材費 | 30,000円 | 30,000円 | 30,000円 | 90,000円 |
| 諸経費 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 30,000円 |
| 年間合計 | 671,200円 | 621,200円 | 621,200円 | 1,913,600円 |
3年間総額:約191万円
週3日通学するコースでは、サポート費が大きく加算されるため、3年間で約191万円かかります。年収650万円では就学支援金が減額されるため、自己負担も増えます。
ケース④:私立週5日型(年収950万円)
- 世帯年収:950万円
- 学校タイプ:私立通信制高校(週5日通学型)
- 通学スタイル:週5日登校
| 項目 | 初年度 | 2年目 | 3年目 | 3年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 入学金 | 50,000円 | – | – | 50,000円 |
| 授業料 | 300,000円 | 300,000円 | 300,000円 | 900,000円 |
| 就学支援金 | ▲118,800円 | ▲118,800円 | ▲118,800円 | ▲356,400円 |
| サポート費 | 600,000円 | 600,000円 | 600,000円 | 1,800,000円 |
| 施設設備費 | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 | 180,000円 |
| 教材費 | 35,000円 | 35,000円 | 35,000円 | 105,000円 |
| 諸経費 | 15,000円 | 15,000円 | 15,000円 | 45,000円 |
| 年間合計 | 941,200円 | 891,200円 | 891,200円 | 2,723,600円 |
3年間総額:約272万円
週5日通学するコースでは、全日制高校に近い学校生活を送れる一方、3年間で約272万円という高額な費用がかかります。2026年度からは所得制限が撤廃されるため、年収950万円の世帯でも就学支援金を受けられるようになります。
まとめ:自分に合った通信制高校を学費で賢く選ぼう
本記事では、通信制高校の学費について、公立・私立の違い、就学支援金の活用方法、追加費用の注意点まで徹底的に解説してきました。
- 公立通信制高校:年間3〜5万円で卒業可能。自主学習が得意な人向け
- 私立通信制高校:年間25〜100万円。サポート体制が充実し卒業率が高い
- 就学支援金:2026年度から所得制限撤廃。すべての世帯が対象に
- その他の支援制度:奨学給付金、自治体独自支援、学校独自制度も活用可能
- 追加費用に注意:スクーリング費、オプション講座、受験対策費も考慮する
通信制高校の学費は、選ぶ学校・通学スタイル・支援制度の活用によって大きく変わります。まずは以下のステップで学校選びを進めましょう。
- 複数校の資料請求:公立1校・私立2〜3校の資料を取り寄せて比較
- 就学支援金の対象確認:世帯年収から支給額をシミュレーション
- 学校見学・個別相談:実際に学校を訪問し、学費について詳しく質問
学費だけでなく、サポート体制・卒業率・進路実績も総合的に比較して、お子さんに最適な通信制高校を見つけましょう。通信制高校は、不登校や学業不振で悩む生徒にとって、新しい未来を切り開く大きなチャンスです。
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